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2004年08月13日

FPNデビュー

 突然ですが、8月からFPNのスタッフになりました。FPNは、有志により運営されているビジネス向けネットコミュニティです。

 活動内容は、以下のとおりです。(About FPNより)

 ・今後未来を創造する上で、ポイントと思われるニュースを紹介する
 ・幅広い業界のメンバーとディスカッションできる場を提供する
 ・参加メンバー同士の交流を通じて、新たな出会いやビジネスの創造を支援する
 ・でも、参加している皆が楽しくなければ意味が無い。

 ゲスト・エディターといって、不定期に記事を書いて載せるだけですが、宜しかったらFPNを見に行ってやってください。応援を宜しくお願い致します。会員登録しなくても読むことはできます。会員になると、コメント投稿が出来ます。もちろん、登録は無料です。良かったら見てね。

Future Plan Network(FPN)

Posted by besus at 21:02 | Comments (0) | TrackBack

2004年08月12日

最近のRSS

 CNETでは、こんな記事が有った。
RSSリーダー利用者は4.7%--アプリケーション利用実態調査より

[RSSリーダー] 利用率はわずか4.7%
 RSSリーダーを使う人は増えていると言われているが、利用者は全体のわずか4.7%だった。将来的にインターネットブラウザやメールソフトにこの機能が統合されていくことになれば、普及率は高くなるかもしれない。

 RSSの便利さがまだ一般の人にはよく知られていないようで、普及にはまだ時間が掛かるようである。また、渡辺さんがCNETで以下のような記事を書いていた。
[渡辺聡・情報化社会の航海図] RSS広告ネットワーク成立の要件
RSSのフィードに広告情報を混ぜる必要があるので、媒体となるサイトはフィードを登録する必要がある。まさかここを手動では行わないだろう。フィードにタグを埋め込むなりするのが自然である。登録後、広告主はサイトを見つつ、ここなら出しても良いと思ったら広告スペースを購入することが出来る。この場合、サイト単位かfeed単位かなどはプラットホームの作り次第でどのようにでも出来る。購入の手間を省くために、フィード単体ではなくグループ化されたものをまとめて購入させるなどもその内行われるだろう。

 私も普及に関しては、同意見である。ただ、埋め込みに関しては、海外では、以下のように色々な議論がされており、注目に値する。今回は、ちょっとだけ、アタリを紹介する。
 まず、MicroSoft社のScolbeさんのBlog(Scolbeizer)では、以下のエントリがあった。
The RSS Innovator's Dilemma
まず、ことの発端は、Gillmorさんとの会話の中で出てくる以下の意見。
Gillmor had a suggestion for Microsoft: a new kind of RSS Container. Browser being a renderer. Only. No integration deep into the OS. No scripting. At the end of the conversation Gillmor says that Microsoft will be last to get there.

 【新しいタイプのRSSコンテナについて】
*ブラウザが、表示ソフトとなる。(訳注:IEと連携すると思われる)
*OS の中に深く食い込まない。
*スクリプトを含まない。
Gillmorは、マイクロソフトが最終的に以上のようにするであろうと言った。

 やはり、OSの深層部とはなるべく離し、動的なコード(=スクリプト)は削除し、静的なコードのみ表示せざるを得ないようである。

 Basically what they are asking for is a new rendering engine that can display stuff in a safe manner. I've been talking with the teams about just such a thing and it's a very difficult problem.
Turns out that as you turn up the richness knob you open yourself up to more and more security problems.


安全な方法で表示できる新しいレンダリングエンジンが必要であるが、非常に難しい問題である。
リッチなフォーマットにすればするほど、セキュリティの問題にぶつかることが分かった。

 You want an innovator's dilemma? This is a doozy. Full text or synopsis or headlines only? Plain text or blinky stuff?
How will you choose? More importantly: how much "branding" should aggregators support?

 イノベーターのジレンマはどう?これはやっかいなものだよ。全文、概要、あるいは見出しのみ?テキスト表示の文字、あるいは点滅する文字?あなたはどっちを選択する?より重要なことは、アグリゲータは”商標(広告)”をどのくらい表示するかということだ。

 イノベータのジレンマというのが笑えた。安全性と収益性は相反するものであり、開発者の苦悩ぶりがうかがえた。
 また、Mayfieldさんのブログ(Ross Mayfield's Weblog)では、以下のエントリがあった。先程引用した、Scolbeizerと同じ箇所が引用されている。
RSS Ad Networks

 If RSS represents a network of subscriptions with pass through potential, shouldn't its ad format?
Scoble: So, over the next year, we're going to see these two philosophies bash heads once again. The "branders" versus "the users."
He is exactly right that a different format (richer than text) is required to move a significant portion of advertising from sites to RSS. Further, that it needs an Amazon-like affiliate model.

 もし、RSS がインターネットで定期的に見に行く物として普及し始めたら、それは、広告フォーマットを持つべきではないか?
Scoble :来年以降、宣伝担当とユーザーの考え方が再び対立するであろう。
HTMLとは異なったRSSのフォーマットが、広告の重要な部分をWebサイトからRSSへ移動するきっかけとなっているというのは正しいと思う。突き詰めて言えば、それはアマゾンのような提携モデルを必要としていると思う。

 広告の重点が、HTMLからRSSへ移動するというのが大筋の見方のようである。どのようにして実装するのが楽しみなところである。Mayfieldさんは、最後にこう締めくくっている。
My hope is that as these ad networks arise, they will keep (influential) people in the middle of the equation to curb pollution and keep the stream relevant. And that they are valued with the right metrics, which involves more than just subs, but links.

 ネット上に広告が掲載されるとき、ウィルス感染などの被害防止(と可視性)のバランスを取っている(影響力のある)人々をひきとどめ、ネット上の繋がりを変化させないことを望む。 また、RSSはサイト訪問者数だけでなくリンクも含む測定基準(metrics)によって評価されることを望む。

 RSSの台頭によって、ネットの繋がりが壊されることがないよう、また、RSSがネット上の付加価値が正当に評価されることを望んでいるようである。私もそうであることを、切実に望む。RSSは便利である反面、ネット界の台風の目となる可能性が大きいと思われる。広告や商標をどのように扱うかがキーであると思った。また、先程の記事で渡辺さんもおっしゃっているが、測定基準には難しいものがあり、米国でもまだ議論中であるようである。


Posted by besus at 20:32 | Comments (0) | TrackBack

2004年08月07日

初物はもうダサい

 最近、「日本初」「世界初」というような”〜初”というキャッチフレーズが、ダサく感じるようになった。私は、自称、キャズム論(*1)でいうところの、アーリー・マジョリティーに属する消費者であるが、3〜5年程前は、結構、「日本初」「世界初」という言葉に消費意欲が掻き立てられたと記憶している。

 ”〜初”という言葉が、何故ダサくなったのだろうか。理由としては、以下の3点が考えられる。全ての商品・製品がこの傾向を辿っているようである。

(1) 消費者の情報収集力の向上
  −製品に関する情報の交換サイトの充実化(製品情報を扱うインフォミディアリ(情報媒介業/者)の増加)
(2) 製品の機能性が充実してきており、製品ライフサイクルの終焉に近づいている
  −市場にモノが溢れ、初物の価値が薄くなってきている
(3) ”〜初”という言葉自体が、マンネリ化により、効力を持たなくなって来た

 一番大きいのは、(1)で、消費者が成熟してきており、真の創造性・独創性を見極める眼力がついてきて、「日本初」「世界初」といった言葉に惑わされる事なく、真にニーズまたはウォンツ(*2)を満たすものを選択できるようになってきているということではないだろうか。”〜初”というキャッチフレーズだけではなく、旧来のキャッチフレーズ全てに当て嵌まることではないだろうか。

 今後は、マーケットでは、的確に消費者心理をとらえるようなキャッチフレーズのイノベーションが重要になってくるのでは、ないだろうか。また、技術経営では、これまで以上に、ニーズ・ウォンツのキャッチ及びシーズとのマッチングが重要になっていくのではないだろうか。

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*1) キャズムについては、以下のサイトが秀逸なので、参考までに見て下さい。

ブログはキャズム(ハイテクの落とし穴)を越えてブレイクするのか?(GoodPic.com)

*2)
ニーズとは、ウォンツとは、シーズとは(ビジネスパーソンの常識と非常識)

ニーズ(Needs) - 消費者の(意識化された)必要性
ウォンツ(Wants) - 消費者の(意識化されていない)欲求
シーズ(Seeds) - メーカの所有している技術・材料・アイデアなど

Posted by besus at 02:42 | Comments (0) | TrackBack