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2005年03月02日

シーズとニーズの結合

 シーズとニーズの結合について興味深い提言があったので、引用する。京大教授の京藤倫久氏は、以下のように述べている。

★ マーケティング活動は,もはや研究開発部門のタスクの一部である

 新しい技術のマーケティング活動は,もはや研究開発部門のタスクの一部として行なわなければならなくなってきている。

 従来は、マーケティングと研究開発は、別々の部門にて取り組まれ、それぞれが連携して研究開発のロードマップを作成していた。しかし、これは時代遅れだという。

 市場から顧客の客観的な意見を入れながら,技術開発のロードマップをドンドン見直していかなければならない。
 

 マーケティング活動は,研究開発部門の中で行い、ニーズを迅速にかつ正確に汲み取り、成長性のある事業に育てなければならないという。

 質の高い人脈を広げ,有益な情報を収集するためには,開発した技術の使い方を研究者自らが考え,市場に開示して客観的な評価を受ける必要がある。また,将来の研究開発ロードマップを開示し,企業としての研究開発のベクトルを明確に示すことも重要である。顧客は,最先端の技術を利用して自社製品の付加価値を向上させようとしているのである。技術を提供する側が,将来技術の方向性を開示しない限り,顧客も利用方法を考えることができないし,技術について勉強することもできない。これまで日本の企業は,顧客の技術開発ロードマップに乗って技術を開発していた。しかし,これからは逆である。顧客の事業を支援するような技術を提案していかなければならない。

 「シーズをどのように情報発信してニーズに結びつけていくか」という点をIP戦略の中に組み入れていく必要があるとのことである。

 研究開発段階から行うマーケティング活動では,対象となる技術の客観的なベンチマーク結果や第三者の意見を織り込む必要があるのではないか。

 研究内容が事業性として成り立つかどうかという客観的評価を予めしておくのが望ましいということである。従来にも増して、研究開発の早期段階で事業性のチェックが必要であり、そのためには、研究者/開発者がマーケットに精通する必要がある。今後は、技術とマーケットの双方に精通しているマルチスペシャリストの育成が急務であるように思う。

2004年03月29日

「Orkut」を利用した検索

 エッセンシャル・サーチエンジン経由で以下の記事をみつけた。

グーグルCEO、ソーシャルネットワーク「Orkut」を利用した検索を提案

 Schmidtによると、このようなサービスでは、利用者が専門家もしくは少なくとも何らかの知識を持つ人との接点を持てるようになるため、Googleが現在提供しているような自動検索機能の補完的役割を自然に果たしてくれるという。

 「検索に関する問題の1つは、人を見つけることができないことだ。我々は、これらのソーシャルネットワークには膨大な量の情報が集まると考えている」

 現在の所、どのような形でビジネスを進めるのか不明だが、恐らく仕事紹介料のような形で徴収するのだろう。人材広告のような考え方で、ビジネスを構築していくのだろう。これまでは、製品・サービスを検索の結果に掲載する事で広告業を営んできたが、今後は、人材を検索の結果に掲載する事で、人材派遣みたいなことをするのだろう。今後の動向が楽しみである。

2004年03月24日

ブログ一括運営サービス

 Slashdotで以下の報道を見つけた。Movable Typeのサイトの運営に加えてライターを含めたサービスだそうな。

ブログ(blog)の一括運営サービスを開始

 ココでFPNの杉本さんと議論していたのだが、Blogがインフォミディアリ(情報仲介業)の一端となりつつある状況をビジネスとして考えているようである。

 ネットライター養成講座というのが出てきた。インターネットとGoogleなどの検索サイトの発達により情報を誰でも入手可能となり、あとは、ライティング技術さえあれば、誰でもライターになれる時代がやってきたのではないだろうか。

2004年02月11日

Weaving Social Nets for the Enterprise

 ”Weaving Social Nets for the Enterprise"という興味深い記事があった。

Weaving Social Nets for the Enterprise

SocialText's recategorization technology allows for broadcasting posts to multiple blogs and therefore RSS streams. But aggregating external feeds within the software has yet to be implemented.When social software can collect RSS subscription and consumption patterns and apply the aggregated results to dynamic indexes of internal and external microcontent, the resulting real-time streams will fuel the next generation of enterprise business intelligence.

 現状のSocial Software/Netの業界の課題であり、次世代のインテリジェンスビジネスとなりうるものは、”external feeds”の集大成を作成することであるようだ。なお、”external feeds”とは、feedsのフィルタみたいなものと個人的に解釈している。

 Social Netとは、blogなど、ソーシャルソフトウェアで築かれたネットワークという意味で解釈している。ソーシャルソフトウェアとは、次の2つのサイトに詳しく書かれていたので引用する。

ソーシャル・ソフトウェア(Social Software)の難しさと可能性(GoodPic.com)

 Social Softwareとは、グループでのコミュニケーションをサポートするものであり、eメールのcc:からエバークエストのような3Dオンライン・ゲーム、自由なチャットルームや、WiKiのように特定のテーマについてまとめるための仕組みも含む。グループ間の相互作用が色々なパターンがあるように、Social Softwareはグループウェアやオンラインコミュニティーよりも、より大きなカテゴリーを指し示す。

ハイプか、リアルか。注目を集める「ソーシャルソフトウェア」(梅田望夫・英語で読むITトレンド)

「グループコミュニケーションをサポートするソフト」であり、グループウェアとかオンラインコミュニティよりも大きなカテゴリーだとしている。インターネットを前提とし、ブロードキャスト型でも個人間コミュニケーションでもないもの、ということになっている。

2004年02月01日

次世代コンピューティング提案

 次世代コンピューティング提案には、色々なキーワードが出てくる。ハーモニーコンピューティング(日立)、オンディマンド・コンピューティング(IBM)、ユーティリティー・データセンター(HP)、N1(サン) などだ。IT革命によって、情報が蓄積され、システムが肥大し、現状のコンピューティング環境では、限界が来つつある。このため、各会社では、前述のようなキーワードを使用して次世代コンピューティングのコンセプトを提案している。この状況について、ちょっと古い情報ではあるが、米国の雑誌インターネットマガジンに詳しい分析が載っていたので紹介する。

相次ぐ次世代コンピューティング提案の正体を追う

 各社の提案や製品を見ると、次世代コンピューティングには3つの柱がある。ピザ・ボックスからブレード・サーバーへと進む方向がサーバーの「モジュラー化(Modularity)」と言う柱だ。一方、IT資源の集中化によって、コンピュータ能力の最適化と機動的な運用を狙うのが「バーチャル・サーバー(仮想化、Virturalization)」と言う2本目の柱になる。そして、3本目の柱は、仮想化されたIT資源をビジネスの状況に応じて機動的に変更したり、自動的に修復する「サーバー・オートメーション(Automation)」となる。

 この3つのベクトルは表裏一体の関係にあるが、大雑把に言えばオートノミック・コンピューティング(IBM)やサービス・セントリック・コンピューティング(HP)、ダイナミック・システムズ・イニシアチブ(マイクロソフト)などの提案は、コンピュータを活用する全般的な提案で、主軸は3番目の管理自動化にある。一方、オンディマンド・コンピューティング(IBM)やユーティリティー・データセンター(HP)、N1(サン)は、データセンターを舞台にした仮想化とモジュラー化に焦点を当てた動きだ。IBMを例にすれば、オートノミック・コンピューティングと言うもっとも大きな概念があり、その下にオンディマンド・コンピューティング(正確にはオンディマンド・オペレーティング環境)の提案を繰り広げている。

 各社ともその技術は、元々持っていたのだが、提案するきっかけがなかったのだが、システム管理の煩雑化という状況に応じて、このようなコンセプトとして提案されたのだと思う。このような、状況を一刻も早く感知し、上手にビジネスモデルに仕立て、イノベーションするのがIT業界で成功するキーと思われる。そういう意味では、業界でいち早くオンディマンド・コンピューティングを提案したIBM社は、かなり戦略が上手である。シスマティックにビジネスに出来る企業体質があるようで、そういう面が強みであると思った。

2004年01月12日

古本屋

日本でもぼちぼちRSSを使ったコマーシャルサイトが出てきた。例えば、以下のSHOROKUの古本箱。ネタ元は、こちらです。

SHOROKUの古本箱

2004年は、RSSやblogがブレイクする予感が・・・

2004年01月01日

RSSビジネスモデル

RSSを使用したビジネスモデルが海外のサイトで出来たようだ。RSSによる広告配信を行うらしい。

RSSAds

上記のサイトより転載。

What is RSSAds?
RSSAds is an ad network that will provide a full-service outsourced ad bureau that makes it easy to buy and sell ads in RSS feeds, including technical integration, publisher approval process, and payments. We are currently signing up publishers to be a part of our ad network.