2004年07月06日

富豪的プログラミング

応用情報技術研究所の橋本大也氏のblog、”Passion For The Future”に以下の記事があるのを発見した。

小さいことは良いことだ


・富豪的プログラミング
http://pitecan.com/fugo.html

増井俊之氏 (富豪化理論研究家) による解説。

・メモリや実行効率を気にしないでお気楽にプログラムを作る
効率を重視したプログラムは作るのが大変ですし、ちゃんと動かすにはデバッグも大変です。富豪的プログラミングでは一番単純で短いアルゴリズムを使います。

・条件が変わる度にすべての計算や表示を行なう
再表示が必要な場所だけ書き直ししたり、出力のバッファリングをしたりする貧乏性な工夫はバグのもとになるので行なわず、条件が変わる度に計算を再実行したり全体を書き直したりします。

 

 斬新的なプログラミング技法だと思いました。資源が貧しい昔は、メモリやレジスタなどの資源を考慮して、効率的なプログラムを作るよう心がけていました。いわば、人間が最適化コンパイラの代わりを果たしていたというわけですね。でも、今は、資源がリッチになってきており、また、最適化コンパイラの技術もかなり進んで高機能になってきているので、貧民的プログラミングでは、効率が悪いというのでしょう。効率が悪いというのは、以下の2点があると思います。

1.最適化コンパイラが最適化可能な箇所を重複して人手で効率化する。
2.資源が十分あるのに資源の再利用など大して意味のない効率化をする。

 このような点を余り考慮することなくプログラミングすることが、今の時代では、効率的な場合があるという点は賛成です。

Posted by besus at 2004年07月06日 00:45 | TrackBack
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