2004年04月19日

auはキャズムを越えるか

 [N]ネタフル経由で以下の記事をキャッチした。

auはトレンドか、ブランドか?

 「auのブランド力はドコモと対等」と考えるのは短絡的だろう。なぜなら今のauの強さには、「auはセンスのいい選択」というユーザーの気分が多分に影響しているからだ。現時点では、au人気はユーザーと市場の雰囲気による、一過性のトレンドである可能性も否定できない。

 この発言は、KDDI au事業企画部マーケティング統括部ブランド戦略グループリーダーの和泉一波次長の発言であるが、確かにそのとおりであると思う。デザインをDocomo、Vフォンと比べるとINFOBARをはじめカッコイイ端末や、コンパクトさで一段と目を引いており、長期的な人気というより、新しい物好き層(Innovator&Early Adoptor)の飛びつきといった一過的な人気である可能性が強い。また、私自身の経験上、VフォンやDocomoと比較して、CDMA1Xという3G携帯(正確には、CDMA1X WINが3G携帯であるが…)は、電波が良く届き、通じ難いエリアがほとんどないのがウリであると思う。VフォンやDocomoは、真の3G携帯にこだわりすぎて、次世代携帯の市場の確保が後手になり、auに食われた格好であるようだ。auのブランドとして定着し、キャズムを越えられるかどうかは今後の高品質・低価格な商品及びサービス開発にかかっているといっても過言ではないだろう。

【キャズム:ご参考】
ブログはキャズム(ハイテクの落とし穴)を越えてブレイクするのか?
 

 反面教師になるのが、現在のボーダフォンである。同社はJ-フォン時代に写メールでトレンドになり、高感度ユーザー向けのブランド獲得までは成功した(2002年4月の記事参照)。しかし、社名とブランド名をボーダフォンに変更し、料金プランやサービス内容の改変を繰り返す事で、「信頼の醸成」段階で失敗。J-フォン時代の成果を少なからず振り出しに戻してしまった。

 思うに、JフォンがVフォンに変わり、全国統一の料金プランを導入したあたりから、おかしくなったような気がする。あまり、イタズラに料金体系を変えた結果、顧客からコンセサンスが得られなかったのがVフォン離れを加速した一因となったと思う。

Posted by besus at 2004年04月19日 02:22 | TrackBack
Comments

>CDMA1Xという3G携帯(正確には、
>CDMA1X WINが3G携帯であるが…)は、
>電波が良く届き、通じ難いエリアが
>ほとんどないのがウリであると思う。
>VフォンやDocomoは、真の3G携帯に
>こだわりすぎて、次世代携帯の市場の
>確保が後手になり、auに食われた格好で
>あるようだ。

いや、そのように見えますが、実態では、
まだまだDoCoMoの方が強みがあるように
思います。

DoCoMoの「FOMA」など第3世代携帯電話
の後継機種である第4世代携帯を
現在開発中のようで、第3世代の50倍の
伝送速度を持つようになるとの事。
100MとLAN並みの高速になるそうです。
ボチボチですが、TVコールも、この位の
速さがあれば、爆発的に飛躍する可能性も
ありますよね。
また、DoCoMoの規格であるW-CDMAは
グローバル化しつつあるし、Vフォンもその
規格に合わせて、国際規格へ働きかけて
います。また、DoCoMoは今年末頃までは
海外で主流のGPRS規格にも対応した
FOMAを本格的に発売するそうですよ。

ただ、KDDIのCDMA1X WINは、広いエリアを
確保し売りにして、V成長を目指す為、
過去の2.5世代の規格も捨てられず、結局、
相互性を持つ独自の規格へ進んだという
話も聞いています。
そういう意味では、どこまで現在の急成長で
確保したシェアをどうのような戦略で維持し
続けるのかが大きな鍵になるのではないかと
思われます。

Posted by: w-river at 2004年04月24日 23:28
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