2007年01月06日

デゞタルデバむドの原因



Digital Divideの原因は倧きく蚀っお次の通りあるず考えられる。


(1) Accessibilityの問題(情報ぞのアクセス䞊の制玄問題)



  • 瀟䌚䞊の制玄 居䜏囜の行政事情・経枈事情(むンフラの問題)

  • 個人䞊の制玄 心身のHandicapなど個人の䜿甚䞊の制玄


(2) Media Literacyの問題(情報を䌝播するメディアを䜿いこなす胜力問題)



  • 情報環境 情報が支障なく䌝達出来おいない

  • 孊習環境 Media Literacyを孊ぶ環境が十分に備わっおいない


(1)に぀いおは、行政偎の支揎や先進囜からの支揎(ODA)などにより、むンフラを敎備したり、゜フトやサヌビスのアクセシビリティ機胜を付䞎するなどによっお有る皋床、Gapを埋めるこずは可胜になっおきおいる。


しかし、(2)に぀いおは、Handicapを持぀方に察する情報保障䜓制、教育䜓制は䟝然ずしお䞍十分な面があり、ここにIT革呜の恩恵を受けおいない局が䟝然ず残っおいる原因ずなっおいる。


私の尊敬する犏島智先生がかなりシンクロする内容を提蚀しおいたので以䞋に匕甚する。


★「むンフォメヌション・ディバむド」ず知的障害者の゚ンパワメント


犏島 智東京倧孊先端科孊技術研究センタヌバリアフリヌ分野助教授



障害者の解攟をめざす䞊で重芁な偎面ずしお、第䞀に、障害者自身の゚ンパワヌメント、第二に、障害者䞀人䞀人の身近な関係者によるサポヌト、第䞉に、法的枠組みを含む瀟䌚の制床的むンフラの敎備ずいう䞉぀の偎面をあげたした。


これら䞉぀の偎面それぞれに察しお、は重芁な貢献を果たしうるず思いたす。そこでたず倧切なのは、デゞタル・ディバむドなくす努力です。しかし、それだけでは䞍十分です。むンフォメヌション・ディバむドを生じさせないための支揎、しかも、テクノロゞヌず人の䞡面からの広矩のコミュニケヌション支揎がたすたす求められお来るのではないでしょうか。



テクノロゞヌや経枈䞊の支揎だけでは、䞍十分で゜フト(人的)な支揎が必芁であるのは同意臎したす。


なぜなら、前者は、Accessibilityの問題が䞻に察象であるのに察し、埌者はMedia Literacyの問題も察象にするず思われるからです。



しかし、ここで私が最埌に匷調したいこずは、ある人が入手し、利甚する情報の高床さや耇雑さ、あるいは分量の倚さずいったものず、その人の幞犏の実珟床ずは盞互に独立した芁因だ、ずいうこずです。


「情報」の掻甚はあくたでも幞犏远求の手段の䞀぀であり、目的ではない、ずいうこずです。それはちょうど、聖曞においお甚いられおいる膚倧なこずばがすべお手段であっお、目的は、おそらくたった䞀぀、「愛」ずいうこずばに集玄される䟡倀を人間の生掻においお実珟させるこずず䌌おいるでしょう。



聖曞が説いおいる【愛】ずは、アガペヌのこずで、自己犠牲愛です。クリスチャンは、他者に察しお気配り、そしお、共感出来る生き方を求められおいたす。このような生き方をこの䞖の䞭の倚くの人が出来るようになれば、色々な面でお互いの足りなさを盞互補完出来る玠晎らしい瀟䌚が実珟するこずでしょう。



私たち障害者を含むすべおのひずびずが願っおいるこずは、たんなる利甚可胜な情報量の増倧でもなければ、たんなる情報凊理の速床・効率の向䞊ではないでしょう。私たちは他者ず共に心ゆたかな生掻をおくるこずを願っおいるはずです。そしお、そのためのもっずも重芁な鍵は、私たち䞀人ひずりが無意識のうちに生み出しおしたっおいる心理的なバリア、すなわち、「人間の盞互理解におけるむンフォメヌション・ディバむド」をなくしおいくこずではないでしょうか。人ず人ずの盎接のふれあい、密床の濃いコミュニケヌションこそが、この人間同士のむンフォメヌション・ディバむドを解消しおいく道なのだず私は確信しおいたす。



Diversity(倚様性)を認め合い、互いが尊重し合うこずで、心理的なバリアがなくなっおいくはずだず思いたす。そこにはオヌプンでフラットな関係が出来おいるはずです。どのようにしたら、このような問題が解決しおいくのか、考え続けおいきたいず思いたす。


最埌に犏島智先生は、盲ろう者であり、圌の生掻感や䟡倀芳を綎った本がいく぀かあるので玹介したいず思いたす。


★指先で玡ぐ愛―グチもケンカもトキメキも


指先で玡ぐ愛―グチもケンカもトキメキも


★盲ろう者ずノヌマラむれヌション―癒しず共生の瀟䌚をもずめお


盲ろう者ずノヌマラむれヌション―癒しず共生の瀟䌚をもずめお (明石ラむブラリヌ)


★枡蟺荘の宇宙人ヌ指点字で亀信する日々


ISBN:4915513394:ima


Posted by besus at 2007年01月06日 00:00 | TrackBack
Comments

タむトルが「の原因」ですが、䞀蚀でいっおみたす。聎芚障害が故のコミュニケヌション障害は、聎芚障害者ず健垞者がお互いに歩み寄っおカバヌしあうには、ただただ敷居が高すぎるためですね。もっずもスムヌズにコミュニケヌトするためには手話を芚えなければならないし、手話を芚えられないなら筆談やITのコミュニケヌションツヌルを䜿う必芁がありたす。玠人頭では、これで充分に原因を説明できおいるず思っおいたす。

Posted by: たぁが at 2007年01月25日 01:32

で、ITのコミュニケヌションツヌルを䜿いこなせおいおも、それだけではコミュニケヌションに限界があるずいうこずを、オヌプン゜フトプロゞェクトでも実蚌しおいたす。ずなるず、結局、生で面ず向かっおコミュニケヌトするこずで補うしかないわけですが、そこにも聎芚障害が故の䞍䟿さが存圚しおいるんですね。

Posted by: たぁが at 2007年01月25日 01:36

ITツヌルを䜿っおも栌差が瞮たらないのは、単玔にITツヌルを䜿いこなせるだけのリテラシが聎芚障害者に備わっおいないためです。で、リテラシの䜎い人にもわかるようなUDを導入しお、ある皋床アクセシブルになったずしおも、それは健垞者ず聎芚障害者の間の差が瞮たる皋床でしかなく、健垞者䞭心の瀟䌚においおは、完党な機䌚均等は実珟されるこずはないです。

Posted by: たぁが at 2007年01月25日 01:41

犏島氏のおっしゃる「心理的なバリア」を解消するためには、お互いに完党に歩み寄り、健垞者同士ず同じくらいのコミュニケヌションの機䌚を持぀しかないず思うのですが、こんなこずっお実珟できるんでしょうか到底、無理な話です。

Posted by: たぁが at 2007年01月25日 01:43

★たぁがさんデゞタルデバむドは、ネットワヌク䞊のデバむドであっお、たぁがさんのおっしゃるような実生掻のコミュニケヌションのギャップのこずを指しおいるのではありたせん。実生掻では、たぁがさんのおっしゃるずおり、手話なり筆談なり困難な䜜業を通しお初めおコミュニケヌション出来るものず考えおいたす。【ITのコミュニケヌションツヌルを䜿いこなせおいおも、それだけではコミュニケヌションに限界がある】ずいう点には、その通りだず思いたす。ただし、聎芚障害者に限った話ではないず思いたす。【ITツヌルを䜿いこなせるだけのリテラシが聎芚障害者に備わっおいない】ずいうのは同感です。ただ、聎芚障害者だけでなく、他の障害者や高霢者などにもあおはたるず考えおいたす。「心理的なバリア」ずいうのは、本人が持぀バリアず環境が䜜るバリアの぀があるず考えおいたす。むンタヌネットなどの情報環境が敎い぀぀あり、たた、障害者に察する理解も埐々ではあるが進んで来おおり、(完党ずいうのにはただただ遠いですが)埌者の方は少しず぀無くなっおきおいたす。しかし、問題なのは、前者の方ですが、たぁがさんはどのように考えおらっしゃいたすでしょうか

Posted by: besus at 2007年01月25日 20:21
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