2005年03月27日

RSSマーケットの将来

メディア・パブで、RSSマーケッティングに関する米JupiterResearchの研究結果の紹介があった。

 RSSがe-mailマーケッティングに取って代わることはないだろう、と米JupiterResarchは見ているのだ。ニューヨークでの調査でも,企業のマーケッターの45%は,e-mailの補完でRSSを採用する予定はない,とつれない。現在RSS配信しているマーケッターはわずか5%である。RSS採用に最も熱心なメディアおよびエンターテイメント系企業でも,ニューズレター・コンテンツをRSSで配信している割合は17%とまだ多くない。

★ JupiterResearch: RSS Adoption Not Really Simple

 RSSユーザーがネット人口のうちわずか5%程度であることから、RSSがマーケッティング上直接有効な手段ではないことは言えるであろう。

 ただし、RSSユーザーの大部分は、情報リテラシの高い人達であり、また、キャズム論で言えば、イノベーターやアーリーアダプター層に属する人であり、流行に敏感でブログ上で製品のレビューを行う等、消費者に影響を及ぼすインフルエンサー的な存在だと考えられます。そのことから、間接的には、マーケッティング上、RSSによる情報発信は有効であると考えられると思います。

 「ブログの読者はインフルエンサーである」というBlogads.com のブログ読者の調査結果がAd Innovatorで、紹介されていました。

 アメリカでのブログ読者はインフルエンサーであることが、 Blogads.com のブログ読者の調査で分かった。ブログ読者は、 Atlantic Monthly, The Economist, The New Yorker, National Geograhic, The Nation and WSJ.comなどを読むような、知的でアップスケール、様々な物事を理解している層だということがわかった。

★ Online Media Daily: Study: Blog Readers An Elite Minority

 ブログの読者は、大抵RSSを経由して見ている場合が、多いのでRSSユーザーは、ほぼブログ読者だと考えていいと思います。
 現在のところ、RSSを使用するには、十分なインフラが整っていないため、マーケッティング上過渡期ではあるが、将来的には、メインターゲットになるように思えます。

Posted by besus at 2005年03月27日 01:31 | TrackBack
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