2004年03月02日

プログラマーのキャリア

オフショア開発で明暗別れるプログラマーのキャリア[梅田望夫・英語で読むITトレンド]

 このblogで、梅田さんは、Business Week誌最新号「SOFTWARE」から、アメリカにおけるソフトウェア・ピラミッドについて引用している。日本でも同様なことが起こり得ると警告している。ソフトウェア開発には、6つの階層があるそうです。纏めると以下のようになります。

(1) Architect
(2) Researcher
(3) Consultant
(4) Project Manager
(5) Business Analysts
(6) Basic Programmers

(1)は、年収は15万ドルから25万ドルで、アウトソーシングの影響はいっさい受けない。
(2)は、年収はアカデミアだと5万ドル。在野だと19万5000ドル。基本的にはこの階層の将来は明るいが、この仕事もオフショアに出て行く可能性がある。
(3)は、年収は7万2000ドルから20万ドル。この階層の将来は明るい。
(4)は、年収は9万6000ドルから13万ドル。ここでいいマネージャーになれば、仕事は安泰。
(5)は、年収は5万2000ドルから9万ドル。ビジネスセンスがあって、コミュニケーションスキルがあるプログラマーにとって比較的安全な場所(仕事が外に出て行かない)。
(6)は、年収は5万2000ドルから8万1000ドル。仕事が海外に出て行ってしまうという意味では、ここが一番危ない。この階層における仕事の18%が、6年以内に、オフショアに流れていくというのがフォレスターの予想。
 
 上を目指せば目指すほど、仕事が安泰であるようである。いつも向学心をもって、新しい知識を貪欲に吸収していく必要があると感じた。

Posted by besus at 2004年03月02日 01:32 | TrackBack
Comments

この話は、別の雑誌にも載っていた記憶がある。確か日経BP系だったような…
今の時代、プログラマーだけでは危ないのは確かですね…私も4年前はプログラマーでしたがその担当した仕事が中国に流れました。
幸いその時に企画課に拾われたので、いろいろと経験さしてもらいました。
上流工程に関われるようになるためにはITスキルだけでは不可能。というのは確か。
経営学の知識も必要になるよ…他にも必要なスキルはあるけど、まずは経営学も必要と感じた。Mckinsey & Companyに6年行ってた義妹も同じ事を言ってたよ…彼女からはいろいろと学ぶことがあります。(^_^;)

Posted by: DAI at 2004年03月03日 23:46

そうですね。DAIさんのいうとおり、ITスキルだけでは、足りませんね。これに危惧感を持ったのが、私が経営学に興味をもつ強い動機となったんです。また、近いうちに色々と情報交換をしたいですね。

Posted by: besus at 2004年03月04日 02:46

こんにちは。Door15です。お尋ねします。ITスキルだけでなく、経営学も必要だというお話しをされていますが、どういうことで経営学が必要とお感じになったのでしょうか。その辺のところをご説明いただけますか。よろしくお願いします。

Posted by: Door15 at 2004年05月31日 11:32

Door15さん、初めまして。コメントをありがとうございます。
 ITスキルの場合、インドや中国など、物価が比較的安い地域へのアウトソーシングにより、コスト削減ができるため、日本もITスキルの仕事はどんどん少なくなっていき、ビジネス機会が減ってきているように感じたからです。自分の会社でもどんどんアウトソーシングが進み、自社内でのITプロフェッショナルやソフトウェアプロフェッショナルが少なくなっていく傾向を感じています。
 そこで、経営のスキルを持っていれば、まだこのスキルは多くの人が身につけていないため、長らえる可能性が高くなると感じたからです。これは、大手企業での話で、大手企業からプログラムを発注される下請け企業であれば、まだ状況は違うかもしれません。また、経営だけでなく、アーキテスト、コンサリストでも同様だとは思いますが。

Posted by: besus at 2004年06月01日 03:59
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